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技術規則とはシリーズや各大会に参戦する競技車両に関するルールです。
ここではダイジェストとしてご紹介します。
SUPER GTは市販のスポーツカーやスーパーカーといった「GTカー」を基本(ベース)車両とした レーシングカーで競われます。GTAの定めた SUPER GT車両規則に合致した車両であることが条件となります。
GT500
「SUPER GT GT500 Technical Regulation(GT500車両規定)」に従った車両、またはGTAが認めた車両であることが必要です。
GT300
GTAの定めるGT300車両規定、およびGT300マザーシャシー(GT300MC)車両規定に従った車両、FIA GT3車両(FIA / 国際自動車連盟等により公認された車両)、またはGTAが認めた車両となります。
GT500
GT500 車両の全車種は、共通のカーボン製専 用モノコック(国内製)を使用します。
トランスミッションやドライブシャフト、電子部品(ECU等)などは共通のパーツを使用することで性能の均衡化とコストダウンを果たしています。
GT300
GT500
2000ccの直列4気筒、燃料直噴シングルターボのNRE(ニッポン・レース・エンジン)という規格で統一され、車両を供給するトヨタ、ホンダ、ニッサンが開発したエンジンを搭載しています。NREは3メーカーが協力して定めた規格で、燃焼効率を追求したものとなっており、市販車用エンジンの開発にもそのデータが活かされています。
また、エンジンは1台の車両に年間2基までと定められており、パワーだけでなく耐久性も求められています。
GT300
GT500
フロントにエンジンを搭載し、後2輪の駆動(FR)に統一されています。
GT300
GT500
最低重量と燃料流量リストリクターで車種間の性能調整を行っています。
燃料流量リストリクター
2021年シーズンは3車種すべてが、最低重量が1,020kg、燃料流量リストリクターが95.0kg/h(共にサクセスウェイトは除く)になっています。
GT300
車両最低重量とエンジンへの吸入空気量を制限するエアリストリクター、もしくはターボの過給圧によって車種間の性能調整を行っています。
レース専用のタイヤが使用されます。1台が1大会で使用できるドライタイヤの数は5セット/20本です(長距離レースは別途指定)。
GT500
フロント:最大幅336mm、最大外径685mm
リア:最大幅356mm、最大外径712mm
GT300
最大幅:14インチ(355.6mm)、最大外径:28インチ(711.2mm)
また、近年はF1など世界選手権もタイヤ供給メーカーを1社に絞っていますが(ワンメイク)、SUPER GTでは複数社のタイヤ供給を認めており(マルチメイク)、タイヤの面でも開発競争が行われている世界的にも珍しいレースシリーズとなっています。
GT500:ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、ミシュラン
GT300:ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、ミシュラン
GT500
フロントスポイラー、アンダーフロア、リアディフューザーは指定された形状でなければなりません。
リアウイングは共通部品を使用しなければなりません。
GT500クラス デザインライン
ボディの空力はデザインラインで区切り、車体下方は独自に開発ができます。車体上方はベース車両の形状を維持しなければなりません。
GT300