2010~2014年:GT300発展期
この5 年間は競技車両の規則に大きな変革がありました。特にGT300クラスでは、このクラスの海外のレースシリーズの参戦車両で主流となっていたグループGT3(FIA-GT3)車両やGTAが共通のシャシー・エンジン・トランスミッションを供給するGT300マザーシャシー(GT300 MC)車両が登場し、GT300車両と併せ現在に至る3規定の車両が参戦することになりました。
また、GT500クラスではモノコック(車体の車室部分)や主要パーツを共通化することで、参戦コストの軽減や過剰な開発競争の抑制を実現しています。
- 2010年
-
特別戦としてスプリント(短距離)レースを開催
耐久レースの要素が強いSUPER GTですが、新しい楽しみ方の提案のひとつとして、シリーズ終了後の特別戦としてスプリント(1名ドライバーの短距離)形式のレース“JAF GP 富士スプリントカップ”を開催しました(2013年まで)。
GT500 Champion
Driver部門 |
小暮卓史/ロイック・デュバル (ウイダー HSV-010) |
Team部門 |
ウイダー ホンダ レーシング |
GT300 Champion
Driver部門 |
星野一樹/柳田真孝 (TOMICA Z) |
Team部門 |
HASEMI MOTOR SPORT |
【2010年 開催サーキット】 |
第1戦 |
鈴鹿サーキット |
第2戦 |
岡山国際サーキット |
第3戦 |
富士スピードウェイ |
第4戦 |
セパンサーキット |
第5戦 |
スポーツランドSUGO |
第6戦 |
鈴鹿サーキット |
第7戦 |
富士スピードウェイ(中止) |
第8戦 |
ツインリンクもてぎ |
JAF GP |
富士スピードウェイ |
- 2011年
-
FIA GT3車両が参戦してタイトルを獲得
海外のGTレースシリーズがGT3規定の車両に移行する状況の中、2011年にGT300クラスにFIA GT3車両が参戦し、チャンピオンを獲得しました。翌年から多くのチームがFIA GT3車両を導入したことで、新たな流れとなりました。
GT500 Champion
Driver部門 |
柳田真孝/ロニー・クインタレッリ (S Road MOLA GT-R) |
Team部門 |
MOLA |
GT300 Champion
Driver部門 |
谷口信輝/番場琢 (初音ミク グッドスマイル BMW) |
Team部門 |
GSR&Studie with TeamUKYO |
【2011年 開催サーキット】 |
第1戦 |
岡山国際サーキット |
第2戦 |
富士スピードウェイ |
第3戦 |
セパンサーキット |
第4戦 |
スポーツランドSUGO |
第5戦 |
鈴鹿サーキット |
第6戦 |
富士スピードウェイ |
第7戦 |
オートポリス |
第8戦 |
ツインリンクもてぎ |
JAF GP |
富士スピードウェイ |
- 2012年
-
GT300クラスにSUPER GT初のハイブリッド車両が参戦
国産のハイブリッド搭載車をベースとしたGT300規定の車両、2車種(トヨタ・プリウス、ホンダ・CR-Z)が参戦を開始しました。翌年にハイブリッド車両としてプリウスが初優勝し、GT300タイトルをCR-Zが獲得しました。
GT500 Champion
Driver部門 |
柳田真孝/ロニー・クインタレッリ (S Road REITO MOLA GT-R) |
Team部門 |
MOLA |
GT300 Champion
Driver部門 |
峰尾恭輔/横溝直輝 (ENDLESS TAISAN 911) |
Team部門 |
Team TAISAN ENDLESS |
【2012年 開催サーキット】 |
第1戦 |
岡山国際サーキット |
第2戦 |
富士スピードウェイ |
第3戦 |
セパンサーキット |
第4戦 |
スポーツランドSUGO |
第5戦 |
鈴鹿サーキット |
第6戦 |
富士スピードウェイ |
第7戦 |
オートポリス |
第8戦 |
ツインリンクもてぎ |
JAF GP |
富士スピードウェイ |
- 2013年
-
シリーズ20年目で149戦を開催
SUPER GT(JGTC時代を含む)はこの年、20年目を迎え、開催したシリーズ戦はこの年の最終戦で通算149戦に達しました。
GT500 Champion
Driver部門 |
立川祐路/平手晃平 (ZENT CERUMO SC430) |
Team部門 |
LEXUS TEAM ZENT CERUMO |
GT300 Champion
Driver部門 |
武藤英紀/中山友貴 (MUGEN CR-Z GT) |
Team部門 |
TEAM 無限 |
【2013年 開催サーキット】 |
第1戦 |
岡山国際サーキット |
第2戦 |
富士スピードウェイ |
第3戦 |
セパンサーキット |
第4戦 |
スポーツランドSUGO |
第5戦 |
鈴鹿サーキット |
第6戦 |
富士スピードウェイ |
第7戦 |
オートポリス |
第8戦 |
ツインリンクもてぎ |
JAF GP |
富士スピードウェイ |
- 2014年
-
GT300MC車両が初開催のタイ大会に初参戦
タイのチャン・インターナショナル・サーキットで、前年までのマレーシアでの開催に代わり、海外シリーズ公式戦を開催しました。この大会で、現地のチームとしてエントリーしたタイチームにより、GT300マザーシャシー(MC)規定の車両が初参戦しました。
また、この年にGT500クラスの新しい車両規定がスタート。共通モノコックに2000cc直列4気筒シングルターボエンジン+燃料流量リストリクターを搭載した、トヨタ、ホンダ、ニッサンの新開発GT500マシンが登場しました。
GT500 Champion
Driver部門 |
松田次生/ロニー・クインタレッリ (MOTUL AUTECH GT-R) |
Team部門 |
NISMO |
GT300 Champion
Driver部門 |
谷口信輝/片岡龍也 (グッドスマイル 初音ミク Z4) |
Team部門 |
GAINER |
【2014年 開催サーキット】 |
第1戦 |
岡山国際サーキット |
第2戦 |
富士スピードウェイ |
第3戦 |
オートポリス |
第4戦 |
スポーツランドSUGO |
第5戦 |
富士スピードウェイ |
第6戦 |
鈴鹿サーキット |
第7戦 |
チャン インターナショナル サーキット |
第8戦 |
ツインリンクもてぎ |