2015~2019年:GT500発展期
2014年に現在と同様のモノコック(車体の車室部分)や主要パーツを共通化したGT500クラスの新車両規定のマシンが登場しました。これもあって、各社が開発したGT500車両は極めて近接した戦闘力となり、シリーズが更に拮抗していきます。また、この技術規則を共同で策定したドイツのDTMとのコラボレーションが進み、2019年に両シリーズによる特別交流戦が行われました。
- 2015年
-
GT300MC車両が本格参戦
GT300クラスの“マザーシャシー(MC)”は、参戦するチームが、予算を抑えてGT300マシンを開発できるようにGTAが共通のシャシー・エンジン・トランスミッションを供給する車両です。2014年第7戦タイ大会にスポット参戦し、この年から3台のTOYOTA 86MCがフル参戦を開始。翌年には86MCがGT300タイトルを獲得しました。
GT500 Champion
Driver部門 |
松田次生/ロニー・クインタレッリ (MOTUL AUTECH GT-R) |
Team部門 |
NISMO |
GT300 Champion
Driver部門 |
アンドレ・クート (GAINER TANAX GT-R) |
Team部門 |
GAINER |
【2015年 開催サーキット】 |
第1戦 |
岡山国際サーキット |
第2戦 |
富士スピードウェイ |
第3戦 |
チャン インターナショナル サーキット |
第4戦 |
富士スピードウェイ |
第5戦 |
鈴鹿サーキット |
第6戦 |
スポーツランドSUGO |
第7戦 |
オートポリス |
第8戦 |
ツインリンクもてぎ |
- 2016年
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熊本地震で延期の第3戦を最終戦で併催
4月の熊本地震によりオートポリスとその近隣が被災したため、5月の第3戦オートポリス大会の開催を断念。最終戦ツインリンクもてぎの日程内に第3戦を組み込み、土曜に第3戦を、日曜に第8戦をそれぞれワンデイで開催しました。
GT500 Champion
Driver部門 |
ヘイキ・コバライネン/平手晃平 (DENSO KOBELCO SARD RC F) |
Team部門 |
LEXUS TEAM SARD |
GT300 Champion
Driver部門 |
土屋武士/松井孝允 (VivaC 86 MC) |
Team部門 |
VivaC team TSUCHIYA |
【2016年 開催サーキット】 |
第1戦 |
岡山国際サーキット |
第2戦 |
富士スピードウェイ |
第4戦 |
スポーツランドSUGO |
第5戦 |
富士スピードウェイ |
第6戦 |
鈴鹿サーキット |
第7戦 |
チャン インターナショナル サーキット |
第3戦 |
ツインリンクもてぎ |
第8戦 |
ツインリンクもてぎ |
- 2017年
-
GT500車両は安全性やエコも追求
2014年より導入したGT500車両の規定が3年を経て改正され、安全面や環境面も考慮したものになりました。コーナリング速度を抑制することにより、ドライバーの安全を確保するとともに、エンジンの耐久性を向上させて年間使用を2基までに抑えた環境に優しいマシンとなりました。
GT500 Champion
Driver部門 |
平川亮/ニック・キャシディ (KeePer TOM'S LC500) |
Team部門 |
LEXUS TEAM KeePer TOM'S |
GT300 Champion
Driver部門 |
谷口信輝/片岡龍也 (グッドスマイル 初音ミク AMG) |
Team部門 |
GOODSMILE RACING & TeamUKYO |
【2017年 開催サーキット】 |
第1戦 |
岡山国際サーキット |
第2戦 |
富士スピードウェイ |
第3戦 |
オートポリス |
第4戦 |
スポーツランドSUGO |
第5戦 |
富士スピードウェイ |
第6戦 |
鈴鹿サーキット |
第7戦 |
チャン インターナショナル サーキット |
第8戦 |
ツインリンクもてぎ |
- 2018年
-
夏の長距離戦は富士500マイルに
鈴鹿1000kmレースが前年で終了したのに代わり、夏の富士大会が500マイル(約800km)の長距離戦となりました。また、この年から開催された「鈴鹿10時間レース」はFIA-GT3の国際的な耐久レースであり、GTAもその開催に協力し、SUPER GTからGT300クラスの車両が参戦しました。
GT500 Champion
Driver部門 |
山本尚貴/ジェンソン・バトン (RAYBRIG NSX-GT) |
Team部門 |
TEAM KUNIMITSU |
GT300 Champion
Driver部門 |
黒澤治樹/蒲生尚弥 (LEON CVSTOS AMG) |
Team部門 |
K2 R&D LEON RACING |
【2018年 開催サーキット】 |
第1戦 |
岡山国際サーキット |
第2戦 |
富士スピードウェイ |
第3戦 |
鈴鹿サーキット |
第4戦 |
チャン インターナショナル サーキット |
第5戦 |
富士スピードウェイ |
第6戦 |
スポーツランドSUGO |
第7戦 |
オートポリス |
第8戦 |
ツインリンクもてぎ |
- 2019年
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DTMとの特別交流戦を開催
2014年から導入しているGT500クラスの車両規定を共同で作成したDTMとのコラボレーションとして、2017年は双方の大会にマシンを持ち込みデモランを実施。2019年にはDTMの最終戦ホッケンハイム大会にGT500車両3台が特別参戦。さらにシリーズ終了後には富士スピードウェイで、GT500の15台とDTMの7台によるスプリントレース“SUPER GT×DTM 特別交流戦”を開催しました。
GT500 Champion
Driver部門 |
大嶋和也/山下健太 (WAKO'S 4CR LC500) |
Team部門 |
LEXUS TEAM KeePer TOM'S |
GT300 Champion
Driver部門 |
高木真一/福住仁嶺 (ARTA NSX GT3) |
Team部門 |
ARTA |
【2019年 開催サーキット】 |
第1戦 |
岡山国際サーキット |
第2戦 |
富士スピードウェイ |
第3戦 |
鈴鹿サーキット |
第4戦 |
チャン インターナショナル サーキット |
第5戦 |
富士スピードウェイ |
第6戦 |
オートポリス |
第7戦 |
スポーツランドSUGO |
第8戦 |
ツインリンクもてぎ |
特別交流戦 |
富士スピードウェイ |